日蓮大聖人御書
ネット御書
(御義口伝巻上)
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第八 悪世中比丘の事
 御義口伝に云く悪世中比丘の悪世とは末法なり比丘とは謗法たる弘法等是なり、法華の正智を捨て権教の邪智を本とせり、今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る者は正智の中の大正智なり。
第九 或有阿練若の事
 御義口伝に云く第三の比丘なり良観等なり如六通羅漢の人と思うなり。
第十 自作此経典の事
 御義口伝に云く法華経を所作して読むと謗す可しと云う経文なり云云。
第十一 為斯所軽言汝等皆是仏の事
 御義口伝に云く法華経の行者を蔑づり生仏と云うべしと云う経文なり、是は軽心を以て謗るなり、今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る者を云う可きなり。
第十二 悪鬼入其身の事
 御義口伝に云く悪鬼とは法然弘法等是なり入其身とは国王大臣万民等の事なり、今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る者を怨むべしと云う事なり、鬼とは命を奪う者にして奪功徳者と云うなり、法華経は三世諸仏の命根なり此の経は一切諸菩薩の功徳を納めたる御経なり。
第十三 但惜無上道の事
 御義口伝に云く無上道とは南無妙法蓮華経是なり、今日蓮等の類い南無妙法蓮華経を惜む事は命根よりも惜き事なり、之に依つて結ぶ処に仏自知我心と説かれたり法華経の行者の心中をば教主釈尊の御存知有る可きなり、仏とは釈尊我心とは今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る者なり。


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