日蓮大聖人御書
ネット御書
(莚三枚御書)
<1.前 P1588 2.次>

 億耳居士と申せし長者は足のうらにけのをいて候いし者なり、ありきのところいへの内は申すにをよばずわたを四寸しきてふみし人なり、これはいかなる事ぞと申せば先世にたうとき僧にくまのかわをしかせしゆへとみへて候。
 いわうや日本国は月氏より十万よりをへだてて候辺国なる上へびすの島因果のことはりも弁えまじき上末法になり候いぬ、仏法をば信ずるやうにてそしる国なり、しかるに法華経の御ゆへに名をたたせ給う上御むしろを法華経にまいらせ給い候いぬれば。
*芋一駄御書

 いも一駄はじかみ五十ぱをくりたびて候。
 このみのぶのやまと申し候はにしはしらねのたけつねにゆきをみる、ひんがしにはてんしのたけつねにひをみる、きたはみのぶのたけみなみはたかとりのたけ四山のあひはこのそこのごとし、いぬゐのすみよりかはながれてたつみのすみにむかうかかるいみじきところみねにはせひのこへたににはさるのさけび木はあしのごとしくさはあめににたり 、しかれどもかかるいもはみへ候はず、はじかみはをひず、いしににて少しまもりやわらかなり、くさににてくさよりもあぢあり。
 法華経に申しあげ候いぬれば御心ざしはさだめて釈迦仏しろしめしぬらん、恐恐謹言。
= 八月十四日                        日蓮在御判
%  御返事


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