日蓮大聖人御書
ネット御書
(如来滅後五五百歳始観心本尊抄)
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四大菩薩の此の人を守護し給わんこと太公周公の文王を摂扶し四皓が恵帝に侍奉せしに異ならざる者なり。
= 文永十年[太歳癸酉]卯月二十五日             日蓮之を註す
*観心本尊抄送状

 帷一つ墨三長筆五官給び候い了んぬ、観心の法門少少之を注して大田殿教信御房等に奉る、此の事日蓮身に当るの大事なり之を秘す、無二の志を見ば之を開嘯ケらる可きか、此の書は難多く答少し未聞の事なれば人耳目を驚動す可きか、設い他見に及ぶとも三人四人坐を並べて之を読むこと勿れ、仏滅後二千二百二十余年未だ此の書の心有らず、国難を顧みず五五百歳を期して之を演説す乞い願くば一見を歴来るの輩は師弟共に霊山浄土に詣でて三仏の顔貌を拝見したてまつらん、恐恐謹言。
= 文永十年[太歳癸酉]卯月廿六日               日蓮花押
% 富木殿御返事


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