松野殿御返事
日月は地におち須弥山はくづるとも、彼の女人仏に成らせ給わん事疑いなし、あらたのもしやたのもしや。
干飯一斗古酒一筒ちまきあうざしたかんな方方の物送り給いて候草にさける花木の皮を香として仏に奉る人霊
鷲山へ参らざるはなし、況や民のほねをくだける白米人の血をしぼれるが如くなるふるさけを仏法華経にまいら
せ給へる女人の成仏得道疑うべしや。
=五月一日 日蓮花押
% 妙法尼御返事