身延相承書

身延相承書  [総付嘱書]

 日蓮一期の弘法、白蓮阿闍梨日興に之を付嘱す、本門弘通の大導師たるべきなり、国主此の法を立てらるれば

富士山に本門寺の戒壇を建立せらるべきなり、時を待つべきのみ、事の戒法と云うは是なり、就中我が門弟等此

の状を守るべきなり。

= 弘安五年壬午九月 日    日蓮在御判

血脈の次第 日蓮日興