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P0526 次>我が小法を行ぜんが為に大法秘法の山寺をおさへとる者もあり、或は慈悲魔と申す魔身に入つて三衣一鉢を身に帯し小乗の一法を行ずるやからはづかの小法を持ちて国中の棟梁たる比叡山竜象の如くなる智者どもを一分我が教にたがへるを見て邪見の者悪人なんどうち思へり、此の悪見をもつて国主をたぼらかし誑惑して正法の御帰依をうすうなしかへつて破国破仏の因縁となせるなり、彼の妹己妲己褒・と申せし后は心もおだやかにみめかたちも人にすぐれたりき、愚王これを愛して国をほろぼす因縁となす、当世の禅師律師念仏者なんど申す聖一道隆良観道阿弥念阿弥なんど申す法師どもは鳩鴿が糞土を食するが如し西施が呉王をたぼらかししに似たり、或は我が小乗の臭糞驢乳の戒を持て。
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