日蓮大聖人御書全集 創価学会版
(ポケット版御書)

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百六箇抄

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然るに迹は本無今有なれば久遠の迹を脱として今日の本を説くなり云云。

脱益摂受折伏の本迹 天台は摂受を本とし折伏を迹とす、其の故は像法は在世の熟益冥利の故なり福智具足の故と云えり。

脱益二妙の本迹 相待妙は迹絶待妙は本妙法の外に更に一句の余経無し云云、独一法界の故に絶待と名くるの釈之を思う可し。

脱益十妙の本迹 本果妙は本九妙は迹なり在世と天台とは機上の理なり、仏は本因妙を本と為し所化は本果妙を本と思えり。

脱益六重所説の本迹 已今を本と為し余は迹なり本迹殊なりと雖も不思議一と云云、理具の本迹なれば一部倶に迹の上の本迹なり。

脱益六即所判の本迹 妙覚は本余は迹なり。

 玄九に云く初の十住を因と為し十行を果と為す十行を因とし十廻向を果とし十廻向を因とし十地を果とし十地を因と為し等覚を果とし等覚を因とし妙覚を果と為す云云。

脱益十不二門の本迹 理の上の不変の不二にして事行の不二門には非るなり。

脱益十界互具の本迹 理具の十界互具にして事行の互具には非ざるなり、九界の理を仏界の理に押し入るる方ならでは脱せざるなり。


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