日蓮大聖人御書全集 創価学会版
(ポケット版御書)

[目次]

百六箇抄

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下種最後直授摩頂の本迹 久遠一念元初の妙法を受け頂く事は最極無上の潅頂なり法は本人は迹なり。

下種弘通戒壇実勝の本迹 三箇の秘法建立の勝地は富士山本門寺本堂なり。

[上行院は祖師堂云云弘通所は総じて院号なるべし云云]

下種寂照実事体用無上の本迹 生仏一如の事の上の本覚の寂照なり人は迹仏は本なり云云。

下種三世三仏実益の本迹 日蓮は下種の利益三世九世種熟脱本有一念の利益なり、天台云く若しは破若しは立皆是法華の意の修行の利益なり。

下種証明多宝仏塔の本迹 久遠実成無始無終本法の妙法蓮華経皆是真実は本なり、久遠の本師は妙法なり、本有実成釈迦多宝は迹なり。

下種序正流通文底の本迹 応仏と天台とは正宗一品二半を本門と定め現文の勝劣、報仏と日蓮とは流通を本と定む文底の勝劣なり。

下種摂折二門の本迹 日蓮は折伏を本とし摂受を迹と定む法華折伏破権門理とは是なり。

下種二妙実行の本迹 日蓮は脱の二妙を迹と為し種の二妙を本と定む、然るに相待は迹絶待は本云云。

下種十妙実体の本迹 日蓮は本因妙を本と為し、余を迹と為すなり、是れ真実の本因本果の法門なり。


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