日蓮大聖人御書全集 創価学会版
(ポケット版御書)

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聖人御難事

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ひだるしとをもわば餓鬼道ををしへよ、さむしといわば八かん地獄ををしへよ、をそろししといわばたかにあへるきじねこにあえるねずみを他人とをもう事なかれ、此れはこまごまとかき候事はかくとしどし月月日日に申して候へどもなごへの尼せう房のと房三位房なんどのやうに候、をくびやう物をぼへずよくふかくうたがい多き者どもはぬれるうるしに水をかけそらをきりたるやうに候ぞ。

 三位房が事は大不思議の事ども候いしかどもとのばらのをもいには智慧ある者をそねませ給うかとぐちの人をもいなんとをもいて物も申さで候いしが、はらぐろとなりて大難にもあたりて候ぞ、なかなかさんざんとだにも申せしかばたすかるへんもや候いなん、あまりにふしぎさに申さざりしなり、又かく申せばおこ人どもは死もうの事を仰せ候と申すべし、鏡のために申す又此の事は彼等の人人も内内はおぢおそれ候らむとおぼへ候ぞ。

 人のさわげばとてひやうじなんと此の一門にせられば此れへかきつけてたび候へ、恐恐謹言。

= 十月一日 日蓮花押

% 人人御中

% さぶらうざへもん殿のもとにとどめらるべし。


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満月城岡山ポケット版御書