日蓮大聖人御書全集 創価学会版
(ポケット版御書)

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玄性房御返事

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*玄性房御返事

 いやげんだ(弥源太)入道のなげき候いしかばむかはきと玄性御房このよしをかみへ申させ給い候へ、恐恐。

= 七月十八日                       日蓮花押

%  玄性御房

*智妙房御返事

    /弘安三年十二月 五十九歳御作

 鵞目一貫送り給いて法華経の御宝前に申し上げ了んぬ。

 なによりも故右大将家の御廟と故権太夫殿の御墓とのやけて候由承わりてなげき候へば又八幡大菩薩並びに若宮のやけさせ給う事いかんが人のなげき候らむ。

 世間の人人は八幡大菩薩をば阿弥陀仏の化身と申ぞ、それも中古の人人の御言なればさもや、但し大隅の正八幡の石の銘には一方には八幡と申す二字一方には昔霊鷲山に在つて妙法蓮華経を説き今正宮の中に在つて大菩薩と示現す等云云、月氏にては釈尊と顕れて法華経を説き給い日本国にしては八幡大菩薩と示現して正直の二字を誓いに立て給う、教主釈尊は住劫第九の減人寿百歳の時四月八日甲寅の日中天竺に生れ給い八十年を経て二月十五日壬申の日御入滅なり給う、八幡大菩薩は日本国第十六代応神天皇四月八日甲寅の日生れさせ給いて御年八十の二月の十五日壬申に隠れさせ給う、釈迦仏の化身と申す事はたれの人かあらそいをなすべき、


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満月城岡山ポケット版御書