<前
P1288 次>昨日武蔵前司殿の使として念仏者等召相せられて候いしなり、又十郎の使にて候はんずるか、十住毘婆娑論を内内見る可き事候、万事を抛ちて尋ね出だし給い候え。
= 十月十四日 日蓮在御判
% 武蔵公御房
十住毘婆娑論十四巻拝上せしむ、今一巻は求め失せ候なり、御要以後は早早返し給わる可く候、愚身も必ず必ず参り候いて承わる可く候、昨日の論談=五十展転の随喜誠に以て有難く候、又袴品賜わる可し、穴賢穴賢、恐恐。
=十月十一日 判
% 日蓮阿闍梨御房
摂論三巻は給候へども釈論等の各疏候はざるあひだ事ゆかず候、をなじくは給い候いてみあわすべく候、見参の事いつにてか候べき、仰をかほり候はん。
<前
P1288 次>