日蓮大聖人御書
ネット御書
(釈迦一代五時継図)
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           頓不定と秘密無し
           結経は普賢経
           仏立宗 法華宗 天台宗
           一に霊山会 序品より法師品に至る十品
 二処三会の儀式    二に虚空会 宝塔品より神力品に至る十一品
           三に霊山会 嘱累品より勧発品に至る七品
           序品より十四品は迹門なり 開権顕実と名く
 本迹の両門      涌出品より十四品は本門なり 開近顕遠と名く
此の法華経は第五時の教なり、無量義経を開経と為し観普賢経を結経と為す、化儀は会漸帰頓会三帰一化法は純円なり、般若の後雙林の前純ら一の円機に対して真実を説くなり、日光普ねく照すに土圭の測影縮ならず盈ならざるが如し低頭挙手皆仏道を成ず汝は実に我が子我は実に汝が父唯だ如来の滅後を以て之を滅度す、此の第五時の教は是れ日中にして四時に非ず是醍醐にして四味に非ず是れ定にして不定に非ず是れ顕露にして秘密に非ず三乗五乗七方便九法界を会して一仏乗に入らしむ所以に迹門には二乗初住の位に叶て無生忍を得成仏の記を受く八歳の竜女は男子に変成して即身に無垢の成道を唱う、本門には二世の弟子増道損生の益を得凡そ三周四説不可思議なり方便品に云く「世尊の法久くして後要ず当に真実を説くべし」又云く「未だ曾て説ざる所以は説時未だ至らざるが故なり今正しく是れ其の時なり決定して大乗を説かん」云云、又云く「乃至一偈に於ても皆成仏すること疑無し十方仏土の中唯一乗の法のみ有つて二も無く亦三も無し仏の方便の説を除く」


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