日蓮大聖人御書
ネット御書
(釈迦一代五時継図)
<1.前 P0638 2.次>

無量無辺不可思議阿僧祗劫を過ぐれども終に無上菩提を成ずることを得ず所以は如何菩提の大直道を知らざる故に険逕を行くに留難多きが故に」云云、注釈に云く「疾く無上菩提を成ずることを得ずとは未だ直道一乗の海路を解せず未だ純円六度の固船に乗らず未だ実相方便の順風を得ず是の故に横道の三乗嶮路の歩行留難多き処懃苦妄想夢裏の大河なり是の故に説いて疾く無上菩提を成ずることを得ずと言うなり」云云、秀句の下に云く「法華経を讃むと雖も還つて法華の心を死す」云云、無量義経に云く「次に方等十二部経摩訶般若華厳海空を説いて菩薩の歴劫修行を宣説せしかども」云云、伝教大師秀句の下巻に云く「謹しみて無量義経を案ずるに云く方等十二部経とは法相宗所依の経なり摩訶般若とは三論宗の所依の経なり華厳海空とは即ち華厳宗の所依の経なり但歴劫修行を説いて未だ大直道を知らず」云云、天台大師玄義の五に云く「成道より以来四十余年未だ真実を顕わさず法華に始めて真実を顕わす」相伝に云く仏の年七十二歳にして法華経を説くと云云、慧心僧都の一乗要決の下に云く「仏既に説いて言く法華真実なり前は未だ真実を顕わさず何ぞ強ちに仏教に背いて法華の怨嫉と為るや」云云、記の八に云く「略して経題を挙げて玄に一部を収む故に仏欲以此妙法等と云うなり」釈籤一に云く「次に経題を釈す初めには妙法の両字は通じて本迹を詮す蓮華の両字は通じて本迹を譬う」
           説処は霊山虚空の二処三会実報土の説
           実大乗
           八箇年の説
           又開会の妙典とも純円一実の説とも一円機の説とも云う
 法華経       醍醐味
           円教


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