日蓮大聖人御書
ネット御書
(上野殿御返事)
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*上野殿御返事

 女子は門をひらく男子は家をつぐ日本国を知つても子なくは誰にかつがすべき、財を大千にみてても子なくば誰にかゆづるべき、されば外典三千余巻には子ある人を長者といふ、内典五千余巻には子なき人を貧人といふ、女子一人男子一人たとへば天には日月のごとく地には東西にかたどれり、鳥の二つのはね車の二つのわなり、さればこの男子をば日若御前と申させ給へ、くはしくは又又申すべし。
=弘安三年八月二十六日                 日蓮花押
%上野殿御返事
*南条殿御返事

 はくまいひとふくろいも一だ給び了んぬ、抑故なんでうの七らうごらうどのの事、いままではゆめかゆめかまぼろしかまぼろしかとうたがいてそらごととのみをもひて候へば此の御ふみにもあそばされて候、さては、まことかまことかとはじめてうたがいいできたりて候。


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