日蓮大聖人御書全集 創価学会版
(ポケット版御書)

[目次]

上行菩薩結要付属口伝

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結要付属の事

  初に称歎付属爾時仏告 猶不能尽

  二に結要付属以要言之 宣示顕説

結要勧持四 三に正勧付属是故汝等 起塔供養

  四に釈勧付属所以者何 而般涅槃

疏の十に云く「爾時仏告上行の下は是れ第三に結要付属なり」と云云、又云く「結要に四句有り、一切法とは一切皆是れ仏法なり此は一切皆妙名を結するなり一切力とは通達無礙にして八自在を具す此れは妙用を結するなり一切秘蔵とは一切処に遍して皆是れ実相なり此れは妙体を結するなり一切深事とは因果は是れ深事なり此は妙宗を結するなり、皆於此経宣示顕説とは総じて一経を結する唯四ならくのみ其枢柄を撮つて之を授与す」と云云、記に云く「結要有四句とは本迹二門に各宗用有り二門の体は両処殊ならず」と云云輔正記に云く付属とは此の経は唯下方涌出の菩薩に付す何を以ての故に爾る法是れ久成の法なるに由るが故に久成の人に付す云云。

          一 正く付属

  一 如来の付属 二 付属を釈す

  初に付属に三   二 菩薩の領受 三 付属を誡む[余の深法の中の下なり]

属累品の文段に二有り     三 事畢て唱散す

  次に時衆の歓喜  説是語時の下三行余


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満月城岡山ポケット版御書