<前
P0611 次>秀句に云く「法華経を賛すと雖も還って法華の心を死す」文。
選択集に云く[法然造]捨閉閣抛、善導礼讃に云く「十即十生百即百生」又云く「百の時に希に一二を得千の時に希に三五を得」又云く「千中無一」道綽の安楽集に云く[大集月蔵経を引く]「我が末法の時の中の億億の衆生行を起し道に臨むも未だ一人の得る者有らず、当今末法は是五濁の悪世なり唯浄土の一門のみ有りて通入す可きの路なり」恵心の往生要集に云く「利智精進の人は未だ難しと為さず予が如き頑魯の者豈敢てせんや」
根本大師
伝教大師 山家
天台の後身なり
守護章に「正像稍過ぎ已つて末法太だ近きに有り法華一乗の機今正に是れ其の時なり」又云く「一乗の家には都
て用いざれ[小乗権大乗四十年なり]但し開し已つて助道に用いたるを除く」
<前
P0611 次>