日蓮大聖人御書全集 創価学会版
(ポケット版御書)

[目次]

慧日天照御書

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*慧日天照御書

 もつて一閻浮提の者の眼を抉るべきか、釈迦仏の御名をば幼稚にては日種という、長大の後の異名をば慧日という、此の国を日本という主をば天照と申す。

*釈迦御所領御書

 「是れ我が有なり其の中の衆生は悉く是れ吾子なり」等云云、この文のごとくならばこの三界は皆釈迦如来の御所領なり、寿量品に云く「我常に此の娑婆世界に在り」等云云、この文のごとくならば乃至過去五百塵点劫よりこのかた此の娑婆世界は釈迦菩薩の御進退の国土なり、其の上仏の滅後一百年に阿育大王と申す王をはしき此の南閻浮提を三度まで僧に付属し給いき、又此の南閻浮提の内の大日本国をば尸那国の南岳大師此の国の上宮太子と生れてこの国の王となり給いき、しかれば聖徳太子已後の諸王は皆南岳大師の末葉なり、桓武天王已下の諸王は又山王。


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満月城岡山ポケット版御書