日蓮大聖人御書
ネット御書
(一代五時継図)
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 阿弥陀経に云く況や三悪道無し文、無三悪と説くと雖も修羅人天之れ有り。
 四十八願の第一に云く[三悪趣無し]設し我れ仏を得んに国に地獄餓鬼畜生有らば正覚を取らじ。
 第二の願に云く[三悪道に更えらず極楽に於て又死す可しと云う]設し我れ仏を得るも十方の無量不可思議の諸三悪道には正覚を取らじ文。
 第三十五の願に云く[聞名転女人往生せざる事]設し我仏を得んに十方の無量不可思議の諸仏の世界に其れ女人有て我が名号を聞いて歓喜信楽して菩提心を発して女身を厭悪せん寿終の後復女像と為らば正覚を取らじ文。
一、黒衣並びに平念珠地獄に堕つ可き事
 法鼓経に云く黒衣の謗法なる必ず地獄に堕す文。
 勢至経に云く平形の念珠を以ゆる者は此れは是れ外道の弟子なり我が弟子に非ず仏子我が遺弟必ず円形の念珠を用ゆ可し次第を超越する者は妄語の罪に因つて必ず地獄に堕せん文。
一、天台の念仏の事
         一 大意                      一 [本尊は阿弥陀常坐三昧]−文殊説経文殊問経に依る
         二 釈名        一 発大心         二 [本尊は阿弥陀常行三昧]−般舟三昧経に依る
         三 躰相        二 修大行 四種三昧    三 [本尊は別有半行半坐三昧]−方等経法華経に依る
         四 摂法 五略者    三 感大果         四 [本尊は観音非行非坐三昧]−説経説善説悪説無記
止観十章者    五 偏円        四 裂大網
         六 方便        五 帰大処
  右四種三昧の次では先段に之を注す
         七 正観


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