日蓮大聖人御書全集 創価学会版
(ポケット版御書)

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和漢王代記

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此れ誇耀に非ず法相の然るのみ」又智証大師[授決集也]云く「天台世に出で仏意快く暢ぶ豈万教再び世間に演るに非ずや」

     笈多と崛多の両三蔵添品法華経を渡す

     道綽善導此の世に在り

     華厳宗

     後漢の世自り唐の神武皇帝の開元十八年庚申に至る六百六十四載に渡す所の経律論五千四十八巻

唐    訳者百七十六人なり妙楽は是の世の人なり

     法相宗は玄奘三蔵西天自り之を渡す

     真言宗は善無畏三蔵金剛智三蔵之を渡す

     法相宗 真言宗の二宗は天台之を見ず妙楽大師之を見て天台宗に対当して勝劣を論ず又日本国の伝教慈覚智証之を諍う

 天台の玄義の十に南北の十師を破して云く「但聖意幽隠にして教法弥難し、前代の諸師或は粗名匠に承け或は思い袖衿より出ず阡陌縦横なりと雖も孰か是なるを知ること莫し、然るに義雙立せず理両存すること無し若し深く所以有り復修多羅と合する者は録して而て之を用ゆ文無く義無きは信受すべからず」籤の十に云く「一として全く是なること無きを以ての故に一一に難破す」玄の三に云く「軽慢止まざれば舌口中に爛る」又云く「法華は衆経を総括す」籤の三に云く「已法華已前華阿方般等の一切経今無量義経なり当涅槃経等の法華已後の一切経なりの妙茲に於て固く迷えば舌爛れて止まざるも猶華報と為す謗法の罪苦長劫に流る」


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