日蓮大聖人御書全集 創価学会版
(ポケット版御書)

[目次]

釈迦一代五時継図

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是れ摂引の門なり」云云、金剛頂経に云く「婆伽梵釈迦牟尼如来一切平等に善く通達するが故に一切方を平等に観察して四方に坐し給う不動如来宝生如来観自在王如来不空成就如来」云云、大日経普通真言蔵品の四に云く「時に釈迦牟世尊宝処三昧に入つて自心及び眷属の真言を説き給う」文、大日経の第二に云く「我昔道場に坐して四魔を降伏し大勤勇の声を以て衆生の怖畏を除く、是の時梵天等心喜共に称説す此れに由つて諸の世間号して大勤勇と名く我本不生を覚る」云云、前唐院金剛頂経の疏に云く「成仏已来甚大久遠なり未だ所経の劫数を説かざる所以は経に於て各傍正の義有り故に彼の法華の久遠の成仏も亦是れ此の経の毘盧遮那仏と異解す可からず」云云、仏法伝来の次第に云く「大師智拳印を結びて南方に向かう面門俄かに開けて金色の毘盧遮那と成り即便ち本体に還帰す」云云、涅槃経の七の巻に仏迦葉に告げ給わく「我般涅槃して七百歳の後是の摩波旬漸く当に我が正法を壊乱すべし、乃至化して阿羅漢の身及び仏の色身と作らん魔王此の有漏の形を以て無漏の身と作りて我が正法を壊らん」云云。

一、禅宗謗罪を作す事

 円覚経に云く「修多羅の教は月を標す指の如し」文方便品に云く「或は修多羅を説く衆生に随順して説く大乗に入るに為れ本なり」梵天王問仏決疑経に云く「梵天霊山会上に至つて金色の沙羅華を以て仏に献り仏群生の為に法を説き給えと請す世尊坐に登り華を拈して衆に示して青蓮の目を瞬す天人百万悉く皆措くこと罔し独り金色の頭陀破顔微笑す、世尊の言く吾に正法眼蔵涅槃妙心実相微妙の法門有り文字を立てず教外別伝摩訶迦葉に付属す」云云、是は中天竺なり仏の御入滅は北天竺拘尸那城なり、涅槃経の一に云く「爾の時に閻浮提の中の比丘比丘尼一切皆集る唯尊者摩訶迦葉阿難の二衆を除く」同経の三に云く「若し法宝を以て阿難及び諸の比丘に付属し給う久住することを得ず何を以ての故に一切声聞及大迦葉は悉く当に無常なるべし


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満月城岡山ポケット版御書