日蓮大聖人御書全集 創価学会版
(ポケット版御書)

[目次]

釈迦一代五時継図

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彼の老人の他の寄物を受くるが如し、是の故に無上の仏法を以て諸の菩薩に付属すべし」云云、像法決疑経に云く「諸の悪比丘或は禅を修すること有るも経論に依らず、自ら己見を逐うて非を以て是と為し是れ邪是れ正を分別すること能わず、遍く道俗に向つて是くの如き言を作さん我能く是を知り我能く是を見ると、当に知るべし此の人は速かに我が法を滅せん乃至地獄に入ること猶箭を射るが如し」云云、弘決一の下に云く「世人多く坐禅安心を以て名けて発心と為す、此の人都て未だ所縁の境を識らず所期の果無ければ全く上求無し大悲を識らざれば全く下化無し、是の故に発心は大悲より起るなり」云云、天台の止観の五に云く「又一種の禅人他の根性に達せずして純ら乳薬を教ゆ体心踏心和融覚覓若しは泯若しは了斯れ一轍の意なり障難万途紛然として識らず纔かに異相を見て即ち是れ道と判ず自ら法器に非ず復他に匠たるを闕く盲跛の師徒二り倶に堕落す瞽蹶の夜遊甚だ憐愍す可し」云云、弘決の一に云く「世人教を蔑にし理観を尚ぶ者・れるかな・れるかな」方便品に云く「諸法実相所謂諸法如是相如是性如是体如是力乃至如是本末究竟等」云云、妙楽大師の金・論に云く「実相は必ず諸法諸法は必ず十如十如は必ず十界十界は必ず身土なり」云云、疏記の十に云く「直ちに此の土を観ずるに四土具足す故に此の仏身即ち三身なり」云云。

一、権実証拠の事 

 玄義の二に云く「則ち百法界千如是有り束ねて五差と為す一に悪二に善三に二乗四に菩薩五に仏なり、判じて二法と為す前の四は是れ権法後の一は是れ実法」云云、釈籤の二に云く「九界を権と為し仏界を実と為す」云云、秀句の下に云く「定性と不定性は位の高下に依り成仏と不成仏は経の権実に依る」文句の九に云く「漸頓の益は虚なり」云云、記の九に云く「権を稟けて界を出るを名けて虚出と為す」云云、玄義の九に云く「化他の因果は仏菩提を致すこと能わず是の故に取て並べ用いず化他の権実も亦他をして極に至らしむること能わず


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満月城岡山ポケット版御書