日蓮大聖人御書全集 創価学会版
(ポケット版御書)

[目次]

釈迦一代五時継図

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一、余深法中の事

 嘱累品に云く「若し衆生有て信受せざらん者には当に如来の余の深法の中に於て示教利喜すべし」文句の七に云く「示教利喜示は即ち示転教は即ち勧転利喜は即ち証転なり」、玄義の六に云く「余とは方便を帯するなり深とは中道を明すなり方便を帯して中道を明すは即ち別教なり」云云、又云く「但為に実を弘むるに而も衆生信ぜず須らく実の為に権を施すべし」釈籤の六に云く「有深復余とは即ち別教の法なり入地を深と名け地前を余と名く」云云、文句の十に云く「汝能く余深の法を以て仏慧を助申せば即ち善巧に仏の恩を報ず」云云、疏記の十に云く「以偏助円は則ち此の意なり此の経の上下一切皆然なり人之を見ずして三乗有りと謂うは謬れり」云云。

一、三種教相の事

 玄義に「教相を三と為す一に根性の融不融の相二に化導の始終不始終の相三に師弟の遠近不遠近の相」云云、釈籤の一に云く「前の両意は迹門に約し後の一意は本門に約す」云云、寂滅道場を以て元始と為す方便以下の五品の意なり。

第一、根性融[法華]不融[爾前]の相

 華厳阿含方等般若法華各得道有り種熟脱を論ぜず、釈籤の一に云く「又今文の諸義は凡そ一一の科皆先ず四教に約して以て麁妙を判ずるときは則ち前三を麁と為し後一を妙と為す次に五味に約して以て麁妙を判ずるときは則ち前四味を麁と為し醍醐を妙と為す、全く上下の文意を推求せずして直ちに一語を指して法華は華厳より劣れりと謂えるは幾許の・りぞや・りぞや」云云。

華厳は一麁一妙   相待妙  麁妙を判ず

阿含は単麁      無妙


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満月城岡山ポケット版御書