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P1177 次>これ只事にはあらず謗法の真言師等を御師とたのませ給う上かれら法華経をあだみ候ゆへに天のせめ法華経十羅刹の御いさめあるなり、かへりて大ざんげあるならばたすかるへんもあらんずらん、いたう天の此の国ををしませ給うゆへに大なる御いさめあるか、すでに他国が此の国をうちまきて国主国民を失はん上仏神の寺社百千万がほろびんずるを天眼をもつて見下してなげかせ給うなり、又法華経の御名をいういうたるものどもの唱うるを誹謗正法の者どもがをどし候を天のにくませ給う故なり。
あなかしこあなかしこ、今年かしこくして物を御らんぜよ、山海空市まぬかるところあらばゆきて今年はすぎぬべし、阿私陀仙人が仏の生れ給いしを見て、いのちををしみしがごとしをしみしがごとし、恐恐謹言。
=正月二十五日 日蓮花押
%中務左衛門尉殿
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