日蓮大聖人御書全集 創価学会版
(ポケット版御書)

[目次]

乙御前母御書

<前 P1223 次>


十大弟子とて十人ましまししがなかに目・連尊者と申せし人は神通第一にてをはしき、四天下と申して日月のめぐり給うところをかみすぢ一すぢきらざるにめぐり給いき、これはいかなるゆへぞとたづぬればせんしやうに千里ありしところをかよいて仏法を聴聞せしゆへなり、又天台大師の御弟子に章安と申せし人は万里をわけて法華経をきかせ給へり、伝教大師は二千里をすぎて止観をならい玄奘三蔵は二十万里をゆきて般若経を得給へり、道のとをきに心ざしのあらわるるにやかれは皆男子なり権化の人のしわざなり、今御身は女人なりごんじちはしりがたしいかなる宿善にてやをはすらん、昔女人すいをとをしのびてこそ或は千里をもたづね石となり木となり鳥となり蛇となれる事もあり。

= 十一月三日                      日蓮在御判

%  をとごぜんのはは

 をとごぜんがいかに尼となり候いつらん、法華経にみやづかわせ候ほうこうをばをとごぜんの尼はのちさいわいになり候に○○○。

*辧殿御消息 /文永九年七月 五十一歳御作

不審有らば諍論無く書き付けて一日進らしむべし。

此の書は随分の秘書なり、已前の学文の時もいまだ存ぜられざる事粗之を載す、他人の御聴聞なからん已前に御存知有るべし、


<前 P1223 次>


満月城岡山ポケット版御書