日蓮大聖人御書全集 創価学会版
(ポケット版御書)

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新田殿御書

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*新田殿御書

 使ひ御志限り無き者か、経は法華経顕密第一の大法なり、仏は釈迦仏諸仏第一の上仏なり、行者は法華経の行者に相似たり、三事既に相応せり檀那の一願必ず成就せんか、恐恐謹言。

=五月二十九日                  日蓮在御判

% 新田殿御返事

%   並に女房の御方

*実相寺御書 /建治四年正月十六日

  五十七歳御作

 新春の御札の中に云く駿河の国実相寺の住侶尾張阿闍梨と申す者玄義四の巻に涅槃経を引いて、小乗を以て大乗を破し大乗を以て小乗を破するは、盲目の因なりと釈せる由申し候なるは実にて候やらん不審に候。

 反詰して云く小乗を以て大乗を破し大乗を以て小乗を破する者盲目とならば弘法大師慈覚大師智証大師等はされば盲目となり給いたりけるか、善無畏金剛智不空等は盲目と成り給うとの給うかとつめよ、玄義の四に云く「問う法華に・を開して・皆妙に入る涅槃何の意ぞ更に次第の五行を明すや、答う法華は仏世の人の為に権を破して実に入れ復・有ること無く教意整足せり、


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満月城岡山ポケット版御書